笹谷古道は、奥州街道から出羽街道に抜ける峠道で、仙台と山形を結ぶ最短距離の道である事から、昔から利用されてきました。
 平安時代から軍事・経済の流通の要所として、多くの人や物資が行き来した道なのだそうです。

地図はこちら

2月の山行の折りに下ってきたコース を季節が違えて歩きたくて、K子さん、パパと3人で行ってきました。

冬に歩いたときはずっと雪をかぶっていた道。あの時と今とはまったく違っています。・・・・あたりまえだけど。


登山道は、国道286号線を、山形自動車道の笹谷IICを通り越して、高速道路をくぐった先に林道入り口があります。そこに登山道の案内標識と地図の看板があります。


車を林道脇の駐車場に止めました。

ここから、笹谷峠まで往復します。



はじめは杉林の中。

ジグザグ登っていくと、程なく明るい落葉樹林になりました。


笹谷古道 苔むした道。

昔は馬や牛、そして多くの人が行きかったであろう道も、いまはあまり歩く人もなく・・・・。


道は険しい地形に、馬などが通れるように、ジグザグと切られ、急坂がなく、比較的無理なく歩ける気持ちのいい道です。


笹谷古道 大きな栃の木。

上栃、下栃と名づけられ、行きかう人のいい目印だったことでしょう。


沢山の実が落ちていました。栃の実だけでなく、どんぐり、ブナの実なども。


足元には、春先きっとイワウチワやショウジョウバカマなど、かれんに咲くことでしょう。

道沿いには、例えば、化け石、吹き越し、駒泣かせ、など、その由来と共に、案内の標識がしっかりとしていて、迷うようなところもありません。



笹谷古道

笹谷峠は、強風と積雪量の多さから、冬の峠越えは困難を極め、吹雪の中で命を落とした旅人も多かったそうです。

6地蔵も、吹雪で凍死した人を慰め、また、遭難を繰り返さないために道標としてたてられたのだそうです。

6体とも、フリースの、暖かそうな着物を着せられていました。風によだれかけがはためいていました。

笹谷峠八丁平には、そのほかに、東国山仙住寺のあとの礎石が残されています。


また、


有耶無耶の関跡。

古道の雰囲気をたっぷり味わうことが出来る史跡、石碑があちこちにありました。



笹谷峠の標高は、907m。先週の山行から、一段と紅葉が進んでここ笹谷峠も今が真っ盛りの紅葉でした。


笹谷古道

見えている山は、仙台神室岳。先週 は、山が真っ赤に染まっていましたが・・・・すでに茶色っぽい。


風が音を立てて吹き抜けていきます。じっとしていると寒い。冬は足早に近づいているのかな。


今現代、この峠の下には高速道路のトンネルが通り、この道とは別に、無雪期間だけ国道286号線で簡単に車で峠を越えることが出来ます。

峠の周辺は車で登ってきた人が大勢紅葉を楽しんでいました。


笹谷古道 風が強かったので 山形工高避難小屋で昼食を取りました。


畑の野菜をもっていき、秋刀魚のつみれ汁を作りました。

あつあつ、ハフハフ・・・おいしい

用意するのと食べるのに夢中で、気がついたときには、なべはからっぽ。失礼(・・。)ゞ



帰りは、きのこを見つけたり、いろんなどんぐりを拾ったり、


笹谷古道


山のおみやげにヤマブドウを取ったりしながらゆっくり紅葉を楽しみました。

熊さんの分を少しおすそ分けしていただきました。 

さて、これで何をつくろうかな。




多賀城8:00・・・・・・・ 登山口出発9:50・・・・・・・ 10:00笹谷古道入り口・・・・ 10:21化け石・・・・・・ 10:46吹き越し ・・・・・1052駒泣かせ・・・・・・ 11:25 裏杉、東国山仙住寺あと・・・・・・・・・11:33有耶無耶の関あと・・・・・ 11:50 山形工高避難小屋(昼食)12:50 ・・・・・・・・・・14:20登山口




追記(10/29)

皆様、来ていただきありがとうございます。

いつ雪が降るかもわからない、この時期の登山は、携帯用のコンロを持っていくと、山の上の食事の範囲が広がります。

煮るだけの状態に野菜を刻み、秋刀魚もすり身に作ってビニール袋に入れていきます。

熱々のすり身汁は、とってもおいしかったですよ。



山登りは、自然と一体になるような、感じがあって、毎週登ってもめまぐるしく変わっていくその様子が、たまらなく大好きです。

事故にならないように、気を引き締めてこれからも続けて生きたいです。