スイスがまだ終わっていません。自分の忘備録としてもう少しスイスを続けます。
シャモニーから国境を越えて、またスイスへ戻ってきました。バスは細い山道を峠へ向けて登って行きます。
スイスの人々の勤勉さを物語る葡萄畑に感心しながら、
バスは、次に高速道路を走り、音楽祭で有名なルツェルン、町全体が世界遺産に指定されているベルンにも立ち寄らず、一気にラウターブルネンへ。
ラウターブルネンの町から、ユングフラウ? がはるか高く見えています。
これから、ロープウェーと電車を乗り継いでミューレンへ行きます。
アルプには牛。牛の首には、ベルがつけられていて、それがとてもよく響いています。1頭1頭違う音色なので、山にこだまして、たくまずしてきれいに響いています。
ゴンドラに乗っていても、よく聞こえます。
あ! 大きなネズミ! いや、アルプに穴を掘って生活しているマーモット。見た見た!
ミューレンも晴れました。 パノラマ写真です。クリックすると大きくして見られます。
手前の黒い山、地図を照合しても、やんと言う山なのか、よく判りません。日本語なら、黒い山、とかなんとかの名前だったような・・・・。
これがね、ここからは、邪魔しているようでも、登るにつれて後ろのユングフラウ、メンヒ、アイガーの下になってくる。
昼食の後、ゴンドラでアンメルトフーベルまであがり、アルプの中をミューレンまで花の谷のハイキング⑤です。
氷の山を見て花の中を歩くハイキングも、もう飽きたと思うでしょ?
ところが飽きるどころか、その素晴らしさにさらにノックアウト。
このアルプ(牛の放牧のための草原)、ここに人が住みつくようになってから長~い牧畜の歴史が作り上げた草原なのだそうです。
針葉樹の林を切り開き、草が育つように、人が手をかけてアルプを作り、牛やひつじを飼ってきた
緯度が高くて高地なので、生えている植物は、私達にとっては高山植物だけれど、現地の人たちにとってはアルプに咲くただの草花。
草は、年に2,3度刈り払われるのだそうです。
現地の人たちが牧畜のために使っている道は、ハイキング道としてこの時期使われています。アルプには境界のためだと思うけど、柵がしてあって、そこを超えるために、入り口は必ず戸締りをするのがハイカーのエチケットです。
ところで、農業を営んでいる人は、全人口の1割、その農業の3/4が牧畜なのだそうです。
野菜はほぼ輸入。高速道路沿いを見た限りでは、麦畑、トウモロコシ畑もありましたが、もしかしたらこれらは人さまのためではなくて、飼料作物かもしれません。
スイスでも、グローバル化に押されて、牧畜業は厳しくて、採算が合わないのだそうです。
日本でも農業は厳しいですよね。 よく、食料自給率が問題になりますが。
採算が合わない牧畜業だけれど、この景観、風土を守るために補助金を牧畜をやっている人に出して、牧畜を続けてもらっている、と言うことでした。
日本ではどうかなあ・・・・補助金もあるのでしょうが、耕作放棄地が増えていますよね。
コメが余っている、と言うことだけれど、いったん貧乏になったら今外国から買っている食料は買えるんだろうか・・・・。
まあ、むずかしいことはともかく、
アルプは日本からこうやってたくさんのお客さんを呼んでいることも確かですね。
こういう、黄色いトリカブトを見つければ、みんな大喜びするんですから・・・・。
アルプも観光に大きな役目を担っています。
ミューレンの町が見えるところまで下りてきました。
街は超高級リゾート地として発展している、とのことでした。
シャレー(分譲のリゾートマンション)を買うのに、1億円もかかるんだそうで(@_@)
金持ちって、いるんですねえ・・・・。
これは、リュージュだったか何だかのために作られた山の上まで伸びている台ですが、これで大きな事故が起きたために、今は荷揚げのために使われている、とのことでした。
ハイキングが終わるころ、白い山々は雲が出てきて隠れてしまいましたが、とても楽しいハイキングだったわ。
この日はグリンデルワルト泊です。