朝焼けのマッターホルンを見たあとは、

駅から電車でゴルナーグラード展望台(3131m)へ。


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いい天気に恵まれました。

すぐ目の前にモンテローザ(4634m)、リスカム(4527m) そして、氷河。


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パノラマで撮ってみました。クリックで大きくなります。

いい天気なんだけど、やっぱりマッターホルンは、雲がかかっています。

目の前の建物は、気象や天体観測をする役目を持っているだけでなく、ホテルも併設されていて、サンセットディナーが楽しめるんですって! (@_@)



この後、電車でひと駅降りてローテンボーデン駅からリッフェルベルグまでハイキング②です。


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あららと、驚くほどのハイキング人数ですが・・・・山が大きくて、中にはたくさんの道があるせいでしょうか、ばらけてしまえばそんな感じはしないのが不思議です。

このコースは、きっとスイス旅行の、必ずしもハイキングを目的にしていない一般コースなのかもしれません。

高いところまで電車が運んでくれて、緩やかな下りをお散歩感覚で歩けますから・・・・。



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逆さマッターホルンで有名なリッフェルゼー。

風があって波が立っていたから山は写っていないわね(*^ー^)ノ



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湿度が低くて、とってもさわやか。いい天気。マッターホルンのところに居座っているあの雲、どこかへいってくれないかなあ・・・・。


山岳ガイドさんが、私たちについてくれています。この花の道の案内だけでなく、希望すればマッターホルン登頂のガイドもしてくれるのだそうです。

ハーネスにカラビナ、ザイル、アイゼンも使ってロッククライミングの訓練つきで、ふもとのヘルンリ小屋(3260m)から9時間で山頂(4478m)往復するとのこと。

ウィンパーが初登頂を果たすまで何度失敗したのでしょう。初登頂ができた時でさえ、くだりでザイルが切れて仲間を4人も失っている。

それを考えると、登山道具と技術の発達があるとはいえ、その気さえあれば、ガイドさんに案内してもらってこの山に登れるとは、すごい時代になったものです。



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花が、みんな背丈が低く、地面に這いつくばるように咲いています。

どれも、日本にもあるような、ないような、とても似ている花々です。


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ガイドのハシモトさんが言うには、昔、日本列島が大陸と地続きだったころ、氷河時代に同じような花がアルプスと日本には咲いていて、それが間氷期に入り、日本列島が大陸と別れ、花々は涼しい高山で生き延びている。。。



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山の上の教会。
きょうも、いただきまーす!-5 この教会は、どんな使い道で建てられたんだろう・・・・。



リッフェルベルグのホテルで昼食の後、今度はいったん下界に降りてから、

きょうも、いただきまーす!-1 今度はゴンドラでロートホルンへあがって(3103m)・・・

ブライフェルト・・・・スネガーまでのハイキング③です。


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今年は寒くて雪融けが遅く、花の咲くのが遅かったのだそうです。

だから、早く咲く花も夏の花もほぼ同時に開花していて、とても花の種類が多い、とガイドさんは言っていました。

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じゃーん!! ありましたありました。エーデルワイス。 

ハイキングは、全部で7回でしたが、エーデルワイスはこのコースだけで見ることが出来ました。


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アルプスでは数が少ない、と言うことですが、日本では、けっこういろいろなウスユキソウがありますよね。

帰ってきてからまだ山登りしていないけれど、もう蔵王でも、月山でも、早池峰山でも咲いているだろうなあ・・・・。


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とにかく、どこもかしこも花盛りで、大変楽しく、スイスはリピーターが多いというのもうなずけます。



縦横無尽に交通の発達しているスイスの山。

山のてっぺんまで通っている交通手段は、ハイキング客を運ぶだけに使われているのではありません。

一番活躍するのは、冬。

冬になれば、氷河も、今は花が真っ盛りのアルプも、みんなスキー場になるのです。

日本人は、夏に花が目当てでスイスに来る人が多いけれど、スイスは冬の方がお客さんが断然多いのだそうです。



そして・・・・

花盛りの草原は、何千年も続いてきた牧畜と深い関係があるのだそうです。

雪が融けて、地面が芽吹くと、山のふもとで牛が放牧されます。標高の低い、樹林帯があるアルプでは6月頃まで、

だんだん暖かくなって、緑が上に登って行くにつれて、牛はもっと標高の高いところに放されます。

アルプは、年に何回か草刈りされます。


アルプは決して高山植物の観賞用ではなくて、牛たちのもの。

この地では、咲いている花が「高山植物」という概念はないのかもしれません。


日本だったら、高山植物を大切に、の掛け声のもと、山の植物を踏み荒らすことは厳禁ですが、

こちらでは花はどうせそのうち牛たちが食べるか、草刈りされるのです。

だから、花の中に埋まって寝転んでも、牛が入る場所だからと、誰にも文句は言われません。


スイスで毎日食べたチーズは、こうしてたくさんの種類の植物たちの中から、好きなものを選んで牛が食べて、それでできたミルクから作られる最高のアルプの恵みなんですね。




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