7月10日は、午前も午後もハイキングの1日でした。

ハイキングのことを書く前に、マッターホルンに登るための登山基地として発展してきたツェルマットについて町の様子と感じたことをちょっと。


きょうも、いただきまーす!-1 人口5000にも満たない小さな町の、狭い範囲に観光客があふれていました。建物は、どこもきれいに花で飾り立てられていて、本当にきれい。


街は例によってブランド品を売っている店、色々な種類のおみやげ屋さん、そしてさまざまなホテルが立ち並んでいました。



この町は環境保護のためにガソリン車の乗り入れが禁止されていて、地元の関係車はすべて電気自動車が導入されています。我々のスーツケースを受け取りに来てくれたホテルの車も、電気自動車でした。

タクシーはないので、観光客は、写真を撮りそびれましたが、観光馬車に乗ることも出来るのです。

きょうも、いただきまーす!-2  花がきれいな今の時期、日本人観光客の割合が大変多くて、日本は元気がないと言われているけれど、どうしてどうして。

これだけ旅に出てくる人がいるということは、やっぱり日本は平和で余裕があるということですよね。


きょうも、いただきまーす!-3 ここを訪れる観光客のために、街角でアルプホルンの演奏が行われていました。

とてもシンプルな作りの楽器なので、音を出すだけでも大変なのだそうですが、民族衣装に、独特な音色の合奏は、スイスに来たんだという感慨をことさら感じさせてくれました。


この音色を、山の上のアルプ(放牧のための牧草地)で聴いたら、もっと気分が出るかも・・・・。



きょうも、いただきまーす!-4 メーン道路のつきあたりに、広場と教会がありました。



きょうも、いただきまーす!-1     きょうも、いただきまーす!-2

教会の扉があいていたので、拝観させていただきました。祭壇と、ステンドグラス。


きょうも、いただきまーす!-5  その教会の裏には、マッターホルンに登って遭難した人々の墓がありました。

十字にピッケルがデザインされた墓や…


きょうも、いただきまーす!-1 エーデルワイスが供えられ飾られている墓も。

ウィンパーの墓があるということでしたが、どれがウィンパーの墓なのかは、よくわかりません。


道を隔てたとなりには、
きょうも、いただきまーす!-2 地元の人々のお墓もありました。

いずれもきれいに管理されていて、たくさん花が咲いていて、人々の亡くなられた方々に対する敬虔な気持ちが感じられました。


きょうも、いただきまーす!-1 教会の向かい側の道路をあがって行ったところに・・・・宿泊したホテルへ登って行く途中ですが・・・・

古い穀物小屋がありました。写真がへたくそでわかりにくいですが、ネズミ返しのために平たい円盤のような形の石が、石の土台と校倉作りのような木造の上部のあいだに設置されています。

緯度が高く、しかも高地で、観光でうるおう今の生活とは全く違う生活の厳しさがあったんでしょうね。

ネズミ返しのある高床式の建物、日本のどこかでも見たことがあったなあ…。米作が始まった弥生時代の遺跡の復元の建物だったような。思い出せない。




メーン道路、立派なホテルの一角の壁にこのようなレリーフがありました。
きょうも、いただきまーす!-3 このレリーフは、エドワード ウィンパー。

最初にマッターホルンの登頂に成功したイギリスの登山家。

しかし、下山時に、仲間が4人遭難死してしまった。そのためにいろいろ非難されて、つらかったでしょうね。彼がその後書いた「アルプス登攀記」は大きなブームを巻き起こして、日本語でも岩波文庫から出版されているそうです。

まだ読んでいません。さっそく読んでみなくては。。。。。



9日がいい天気だったのと同じように、10日も天気に恵まれました。



きょうも、いただきまーす!-1 ここは、マッターホルンがよく見える橋の上です。

きょうも、いただきまーす!-2  日がさしてきました。山頂だけピンクに輝いています。

歓声が上がります。

きょうも、いただきまーす!-3 日が登るにつれて・・・・・

きょうも、いただきまーす!-4 山のてっぺんだけが光り輝いています。


きょうも、いただきまーす!-1 とにかく、モルゲンロートを目指して、たくさんの人が朝早くからこの橋の上、下に集まりました。ほとんどが日本人です。



きょうも、いただきまーす!-5

周りの街にはまだ日がさしていない影の状態なのに、山だけはいち早く美しく光り輝きました。

雲が邪魔、と言う考えもあるけれど、私には、雲がこのするどくとがった山の、美しいベールをまとった姿のように見えました。

カメラの腕と性能?のせいで、この写真より、この目で実際に見た山の姿は、もっともっともっと感動的だった。

見たとおりに写せる魔法のカメラと、腕が欲しい…本当にそう思ったわ。





PS 


きょうも、いただきまーす!-1 パパが写したネズミ返しの穀物小屋。

この写真だとよくわかるよね。 私より高いカメラを持っている? いや、弘法は筆を嫌わず。腕がいいのよ。