サンモリッツは、もう少し先はイタリア国境というほどイタリア寄りの、標高1852mの高原の都市。かつてオリンピックが2度開かれた高級リゾート地です。
ここは、世界遺産に指定されているベルリナ線、氷河特急の走る鉄道の起点です。
この日は、ベルリナ線に乗ってオスピッツァベルニナ駅へ向かい、そこで下車して、アルプブリュム駅まで歩きました。
スイスは緯度が高いからでしょうか、窓からの景色は日本とは本当に違います。農耕地はほとんどが牧草地ですし、木は針葉樹で、空に向かってとがっています。それだけでも景色は違いますね。
土地はしっかり管理されているようで、駅で見かける貨車には、このような木材を運び出す貨車も。
まわりにはほとんど何もない駅ですが、・・・・・・
駅のホームの傍らからはさっそくたくさんの花を見ることが出来ました。
ね? 日本の山に咲く高山植物と、変わりないでしょ? しかし、スケールが全く違います。
毎日のハイキングで、たくさんの花を見たので、そのことはまたの機会に・・・・
ラーゴ・ビアンコ(湖)のそばを、偶然列車が通って行きました。
ハイキング道の分岐には、こうして必ず道標があって・・・・
雪はせいぜい2,3m程だということですが、周りが高い山だと、雪崩などの心配があるのでしょうね、このようなシェルターが設置されていました。
ラーゴ・ビアンコ(湖)は、分水嶺になっているということで、湖の両端には、100年以上前に設置されたというこのようなダムがありました。
すぐ上はベルニナ峠。
水は、発電とか、飲料水に使われているのでしょうか。
とにかく、石を積み上げて作られているダムは、自然景観にすんなりと溶け込んでいるように見えたわ。
あいにく、時々雨が混じる天気でしたが、アルペンローゼなどが咲く道には、とにかく大満足。
氷河に削られた深い谷を見下ろします。下にはイタリアまで通じているベルニナ線が通っています。
石で何重にも雪崩除けが設置されています。100年も前に
アルプグリュムの駅が見えてきました。
駅のすぐ上には、氷河と、そこから流れ落ちる川が見える。 名前は・・・・・えーと・・・。なんだっけ?
このループ線をぐるっと回って、
急な坂を下りてイタリアへいくのです。
■ベルニナ線 Bernina Line<サン・モリッツ=ティラーノ>
1910年に開通したベルニナ鉄道(現・レーティッシュ鉄道ベルニナ線)は、歯車を使ったラック式鉄道ではなく、一般的なレールを使った鉄道でアルプス最高地点を走る鉄道として、すぐにその技術が大きな話題となり、後につくられるさまざまな鉄道計画のモデルになったといわれています。万年雪を冠った4000m級のベルニナ山群の名峰や氷河が輝くアルプスの世界から、葡萄畑や栗林に囲まれた素朴な谷を越え、イタリアまでの縦断ルート。2253mから429mまで高低差を結ぶ絶景の連続です。 スイス観光局HPより
午後はまずまず晴れました。
列車でベルニナ・ディアポレッツァまでもどり、ケーブルでディアポレッツァ展望台へ。
すぐ目の前は、氷河と、するどいいただきを持つ白い山。
左、ピッツ・パリュー(3905m) 右ピッツ・ベルリナ(4049m) のはず・・。
しかし、てっぺんは隠れていて見えません。
でも、午前中降っていたことを考えれば、この景色には大満足です。