ばあたん(私の母)は、普段デイサービスセンター、月に1度ショートスティの手助けを受けながら家族の中で穏やかに暮らしていました。
昨日、弟夫婦が旅行中、ショートスティ先で転倒、とうとう救急車のお世話になって病院へ運ばれてしまいました。
レントゲン写真を見ながら、先生曰く
ほら、足の付け根の骨が折れてずれているのがわかるでしょ?
1cmくらいもずれているのがはっきりよくわかります。
そのままにしておけば、痛いので動けないから、寝たきりになります。
手術すると、歩けるようになるのですか?
本人はかなり認知症が進んでいるのでリハビリができないと思いますが。
きっとリハビリは本人の意思ではできないでしょう。
しかし、痛みが取れます。
そうすると、歩けなくても、車いすに座って動くこと、座った状態で食事がとれるようになります。
誤嚥からくる肺炎の危険性も減らせます。
痛みが無くなれば、介護がしやすくなります。
現在の医学のレベルでは高齢であっても手術するというのが選択の主流です。
糖尿病など、色々な病気をすでに持っていますが、手術は大丈夫なのでしょうか。
大丈夫かどうかは、検査でいろいろな観点から検討します。
ただし、この病院では手術できないので、手術を選択するなら、転院となります。
結局手術をしてもらうという選択をしました。
幸い、優秀な整形外科のお医者さんがいるすぐ近くの病院が手術を受け入れてくださいました。
ああ、よかった・・・・・。受け入れの病院のベッドが空き次第転院です。
そのあと、いったいどうなることだろう・・・・
先生曰く、
その時その時で考えて対処すればいいことだから、先のことまで心配しないでね。
とにかく今は、ご本人が痛まないようにしてあげることがだいじだよ。
昨日は全く食欲がなくて、口に運んでやった食事を拒否して、ほんのちょっとしか食べられなかったのに、
今日は完食です。
少しは病院のベッドに慣れたかなぁ。食欲が出て、よかったわ・・・・。
看護師さんに、体位を変えてもらったり、処置をしてもらう度に、痛い痛い、殺されるぅ・・・・・とっても痛がって。
かわいそうに・・・。
それでも処置が終わると、ありがとうねぇ とお礼を忘れないばあたん。
なんだか、とってもいじらしい。
1人で外国も飛び回り、会社を取り仕切っていた。とても頼りがいのあったばあたん。
そのころのばあたんと今を比較してはいけないのよね。
それはとてもよくわかっているけれど、つい・・・・。あのころのばあたんのこと、探してしまう私です。