蔵王は、お釜に代表される荒々しい火山の風景のほかに、深々とした森林に覆われた優しい南蔵王を持つ、とても変化にとんだ山塊です。
その、緑に覆われた道を、多賀城山岳会の田部井淳子と呼ばれているT子さんと歩いてきました。
コースは
澄川スキー場・・・・聖山平登山道入り口8:20・・・・・・股窪9:17・・・・・・9:48蔵王山岳会山小屋・・・・・10:01ろうずめ平・・・・・11:11南蔵王縦走路合流・・・・・・11:41屏風岳(昼食)12:17・・・・・・12:46芝草平・・・・・・13:27杉が峰・・・・13:40前山・・・・・・14:17蔵王エコーライン車道・・・・・・・14:54大黒天・・・・・・・15:15聖山平
地図は、こちら
http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.html?meshcode=57401305
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澄川スキー場からダートのぼこぼこの道に入り、聖山平の登山道入り口へ。
ダートの狭い道に、すでにたくさんの車が止まっています。 山菜取りの人も多いのでしょう。
井戸沢、澄川、股窪沢と、次々と沢を越えて・・・・
雪どけを集めて水量の多い澄川にはこんな橋とロープがかけてありました。ありがたいことで。
山はみずみずしい新緑に覆われ、カッコウ、コマドリ、うぐいす、そのほかいろいろな鳥の声、セミ、・・・・にぎやかな音にあふれています。
あしもとには、こんな春の花もたくさん咲いていたわ。ヘ(゚∀゚*)ノ
ナナカマドの、折りたたまれている葉っぱの、まさに今開いたばかりの風情もまた、いいわねぇ・・・。
山菜取りに来ていた地元の人に出会いました。
収穫したコシアブラを見せてくれました。タケノコは、まだ出ていない、とのこと。
あれ?さっき通った女性3人組も、多賀城だって言っていたっけよ。
えー? もしかして、知ってる人?? ま、もしかしたら、上で会えるかもね。
蔵王山岳会の山小屋は、屏風岳を背にし、森に囲まれたこんな素敵な場所にあるんだよね・・・・
ダケカンバはまだ芽吹いていませんでした。
桜も咲き始めていました。後烏帽子岳の三角の姿を眺めながら、しばし休憩。
ここから、屏風の壁の急登。
木の根につかまり、あるいは雪どけの泥に足をとられ、四苦八苦しながらの登り。
なんのこれしき! 頑張れ! 自分。
だけど、足元の花に慰められます。
やがて、急登も終わり、気持ちのいい草原の道になりました。
しばらく歩いて、やがて、南蔵王縦走路と合流です。
ここからは、昨年道路補修整備された道。屏風岳へ向かいました。
あらあ!!
K美さん、Y子さん、M子さん。 山菜取りに来ていた地元の人が言っていた3人って、あなたがたのことだったのねー。
考えていた事があたったねー!!
しばしエールの交換をして、分かれました。
屏風岳山頂。1817m 宮城県の最高峰です。
ゆっくりと、2人で昼食。水引入道を登ってきたグループが、あっちは花が多くてきれいだったよ。
と、自慢げに報告してくれました。
そうでしょうね。
だって、芝草平はショウジョウバカマのピンクが点々としているくらいで、ヒナザクラもまだ咲いていません。
でも、雪が溶けたばかりの草地は、チングルマの葉が出てきていました。
ここが花でいっぱいになるのも、もうすぐです。
縦走路は、まだまだあちこちにたくさんの雪が残っています。
ざくざく・・・・。
縦走路の今の時期の主役は、桜。 高山に咲くミネザクラ。
開いたばっかり。
刈田岳をバックにした濃いピンク。
新緑をバックに、何ときれいなんでしょう!
堪能してきましたわ。
しかし、ここで終わりではありません。
車道をさらに歩いて下山します。お茶とお菓子を補給して、テクテク・・・車がびゅんびゅん通る脇をテクテク・・・。
6日分のメタボ解消だわ・・・などとやせ我慢しながら、テクテク。
大黒天からは、エコーラインから別れ、通行止めの鎖をくぐって、澄川スキー場に向かう車道に入りました。
桜を眺めながらさらに歩いていくと・・・・
車がやってきました。
なんだべ、どうせ通り抜けられないっちゃねぇ・・・・
なんと!
K美さんたちの車が、てくてく歩く私たちをわざわざ迎えに来てくれたのです。
きゃー!! ありがとう!! やっぱり持つべきは、親切なお友達。
雪どけ水のせい? でしょうか、道はうっかりすると、車の底をすってしまいそうな、ぼこぼこした道なのです。
それなのに、こんな悪路をわざわざここまであがってきてくれて・・・・・。うるうる。
聖山平においた車まで送ってもらいました。
新緑に桜、きれいでしたよ。まだまだこれから開くものもたくさんあるので、今年最後の桜の花見をしに、ぜひ蔵王へ出かけてみませんか。