旅行6日目。地上の仙境と呼ばれている黄龍。チベット高原の東端、岷山山脈、雪宝頂(5588m)を初めとする高い山を源流としています。
奥山の間に隠れて、交通不便だったために、近年まで知られていなかった、とのこと。
飛行場が出来、舗装された道が出来、以前よりはるかに便利になったとはいっても、4000mを超える峠を越えないと今でも行く事が出来ないのは変わりません。
現地の人にとって、今だって牧畜が大きな生活の源なんですね。
峠は厚いガスの中。雪宝頂(5588m)は、きょうも見えません。
これに乗って標高3500m地点まで登ってしまいます。ちょうど、蔵王のスキーゴンドラのような8人乗りのロープウェーです。
黄龍の入山料は150元(2560円) ロープウェーの料金は80元(1370円)でした。
ロープウェー上駅からは森林の中に木道が黄龍の渓谷までずっと続いています。
ほとんど平らなのに、歩くと息が切れます。ふーふー立ち止まっては深呼吸。
いきなり富士山の標高まで登ったのですから、無理もありません。
酸素缶を手に、ゆっくり花見しながら歩きました。
このロープウェーができても、下から歩いてくる人のほうが、多いように思います。
景色? それはとってもすばらしかった
でも、私がなんと言っても感動したのは、高山植物のすばらしさ。
なので、それを先に少しだけ紹介します。
ピンクのサクラソウ。先日蔵王で見てきたヒメコザクラ
より大振りです。
これがまた、一面に咲いているの。なんてかわいらしいんでしょう。
黄色いスミレ。
たぶんリュウキンカ。
黄色いケシ?
日本の山では、見たことがないわ。これも、標高3500m以上、つまりロープウェーより上と、バスで超えた峠に点々と咲いていた。
この赤いのは、なんという名前だろう・・・・パパは赤いケシだというのですけど・・・。
茎にも葉にもびっしり毛がはえています。その毛に露がついていて、キラキラ光っています。
晴れていれば花は上を向くのでしょうか・・・。
キャー アツモリソウだわ。日本では、自然状態ではなかなか見ることが出来なくなってしまったの。
これがごろごろあっちにもこっちにも咲いている・・・。
3年前、礼文島で見たけれど、あそこでは大切そうに少しだけ。
やっと開き始めたばかりの横顔を木道に寝たばり、腕を伸ばして撮ってみました。
こんにちわ! はるばる日本から見に来てくれて、ありがとう! と挨拶をしていただいた気分。
黄色いアツモリソウだけでなく、こんな赤いアツモリソウまであったのよ。
流れのふちに点々と咲く赤と黄色のアツモリソウ。
私も、こんなにきれいに咲いてくれてありがとう! とお礼の挨拶、しました。
これらの貴重な花達が、観光客の多さにめげず、日本の山のように盗掘に遭わず、踏みつけられず、いつまでもたくさん咲き続けてほしいと、切に思ったのでした。
黄龍で出会った花達を、こちらにアップしました。ぜひ大きくして見てね。
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