今日の歩行時間は、21km。歩くのも、最後の日になりました。

名だたる雨の多い森は、なぜか今日もいい天気。


生えているシダも、ジャンボで、もはやシダの木のようです。

ミルフォードは、緯度で言えば北海道の北にあたるところで、今頃でも朝夕はかなり冷えるのですが、まるで熱帯雨林の中、といっても行った事ないけど・・・・のような大きなシダが生えています。

道には、マイル表示の道標が1マイルごとに立っています。

20マイルをすぎたあたりで、前日に見に行ったサザーランド滝が見えました。


ワナにかかり、死んだポッサム さらに歩いていって、トイレ休憩で立ち寄ったタンブリング小屋で、ワナにかかったポッサムが・・・・。

もともとニュージーランドにはいなかった哺乳動物のポッサムは、ニュージーランド固有の飛べない鳥達を襲って絶滅の危機に追いやっているにっくき動物だということで、国立公園内にたくさんわなが仕掛けられているのだそうです。

このポッサムはね、毛がふわふわなの。空港の免税店に、この毛でできたセーターやマフラーが並んでいましたわ。

この姿をみてしまったから、どんなにふわふわでも、買う気にはなれなかったけれど・・・。いえ、値段が高すぎて、手が出なかった・・・。


森の中の足場の悪い坂道を下って行って、しばらく緩やかな道を歩くと、ボートジェットと呼ばれる小屋に着きました。

小休止。モーニングティーをいただきました。


まもなく、吊り橋を渡って少し行くと、マッカイの滝が現れました。
マッカイの滝。
どうも、写真にすると迫力に欠ける。滝の豪快さは、どうやったら写真で表現できるんだろう・・・・。

ニュージーランドでもっとも雨量の多い森の滝というだけあって、あたり一面みんな緑です。

緑に染まってしまいそう・・。

もくどうの金網 これは、足場の悪いところ、吊り橋などに取り付けられた木道です。

日本の援助で作られたものもあるのだそうです。

木道には、全て金網が敷いてあります。

これたでったら、雨が降ってもすべらなくて快適に歩けそうです。

やっぱりうっそうとした森の中を歩いていくと、湖のほとりを歩く場所に出ました。すばらしい眺めが続いています。


切り立った断崖をくりぬいて作った道。まるで、黒部渓谷下の廊下のよう。

気持ちのいいジャイアント滝のそばで昼食のあと、さらに湖の淵を景色を楽しみながら歩きました。

33マイルの標識を見ると、歩くのも、あと少し・・。なんだか、もったいない・・・

もっと歩いていたい・・・。


つきました。サンドフライポイントの建物です。

tさん 私たちと、ずっと一緒に歩いてくれた現地ツァーガイドのTさん。ありがとう。

ワーキングホリデービザでこの国にやってきて、今は永住権を取ってここで仕事を続けている。ニュージーランドに惚れ込んでいるだけに、ガイドとしての仕事以上にいろいろなことを教えていただきました。

楽しかった。あなたのおかげで、とってもいいトレッキングが出来ました。


完歩 せっかくの記念写真がすごくぼけてる・・・来年の年賀状にして、自慢したかったのに・・・。

ほらね、この標識には、テアナウ湖からマッキノン峠を越えて33,5マイル地点って書いてあるのよ。

4日間よく歩きました。ずーっとあこがれだったここに連れて来てくれて、パパありがとう。

いい思い出が、また1つ出来ました。

歩けなくなって、思い出に生きるようになったら、この写真はきっと2人で飽かず眺めるんだろうな・・・。


ここから船に乗ってミルフォード最後のロッジ、マイターピークロッジへ向かいました。

ふね

よく絵葉書で見る、あの、ミルフォードサウンドの景色が、マイターピークが、現実、この目で見てる・・。


表彰式

夕食のあとは、ラウンジで、ミルフォードトラック完歩証の授与式がありました。

みんな、最後まで歩けた満足感でいっぱいです。

すっかり仲良くなったみんなと、写真を撮りあって喜びあいました。